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​2018年5月。

石垣市は”川平景観地区の見直しの中止”を発表しました。

島内外から集まった多くの「そのままの川平」を求める皆さんの声が大きなパワーとなりました。

ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

川平の景観を守る会は、引き続き川平村の景観や自然環境を守るために活動を続けていきます。

​引き続き、応援よろしくお願いいたします。

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​川平地区"建物の高さ制限"見直し問題とは

​2010年、石垣市は”石垣島らしい風景づくり”として、川平地域を島の景観地区に指定。景観を守るために、建物の高さ制限を中心とした制限を設けました。これにより、地域の自然と古くからの集落の景観が守られつづけている川平地域。

しかし2017年2月、石垣市はこの高さ制限をポイントとした景観地区の見直しを行うことを発表しました。

高さ制限が緩和されると、これまで守り続けてきた自然・景観が壊されてしまうと、地域住民は見直しの反対を訴え続けています。

景観地区の経緯と、​見直しの理由

​平成16年 景観法施行

平成18年 石垣市が景観行政団体としてスタート

平成19年 景観計画策定(=風景計画)

      景観地区指定(観音堂)

平成22年 景観地区指定(川平)

​平成23年 景観地区指定(獅子森)

​東日本大震災

​新空港開設

川平地区”高さ制限緩和”内容

​景観地区変更の理由

「防災」

 津波被害への防災意識の高まり

​「国際観光都市」
 観光客増加による受け入れ態勢の充実

平成30年 景観地区見直し決定(予)

​見直しのテーマ「守るところはしっかり守る メリハリとバランスをもって」

・川平はリゾートエリアでもあるため、土地利用のニーズはあるが、現在の規制により対応できていない。

・建設開発の一番大きな壁となっている”建物の高さ制限”を中心に見直し。

(左)現在の川平景観地区高さ制限と、(右)石垣市の見直し案

景観条例変更前の図面
景観条例変更案の図面

​川平半島のほとんどになる川平I地区が、7mの高さ制限が外されようとしている。

(13mを超えるものに関しては、景観形成審議会の意見を聴くのが条件だが、拘束力は無し)

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​私たちが反対する理由

​人々に伝えたい、未来に残したい”川平の魅力”の危機

開発から自然や川平の景観を守る大きな役割である"高さ制限"が緩和されると、

​集落周辺では高層建築の乱開発が考えられます。

川平の集落は自然がある事で伝統が守られています。
自然エリアに高層建築が建つ事で、伝統や文化にもきけんが危険が

川平には、長い歴史の中で先人たちが守り続けてきたものが多くあります。

・「八重山最古」の獅子舞をはじめとする伝統文化や、神行事

国指定の文化財である「川平貝塚」や、村の神行事を行ういくつかの御嶽(制限緩和エリア内に点在)

・昔からの集落の景観

・地域住民の落ち着いた暮らし

・​豊かな自然(開発増による、川平湾への影響も懸念されています。)

私たちは、川平湾はもちろんですが、これら古くから受け継がれ続けてきたものを

川平の魅力」として、訪れた人へ伝え、後世にも残していくべきだと考えています。

高さ制限緩和による乱開発で、これら「川平の魅力」が失われる恐れがあります。

​膨らみ続ける石垣市への疑惑

私たち地域住民が石垣市の見直し案に反対せざるを得ないのは、

見直しの経緯・​目的があまりにも不透明、ということがあります。

今回の見直しを受け、川平公民館は石垣市へ働きかけを行っています。

2017年1月 川平の景観地区の高さ制限を維持するよう要請書を提出

2017年4月 286筆の反対署名簿を提出

しかし、その後石垣市からの返答は無く、2018年4月の地域住民説明会で初めて原案が発表されました。

地域住民から反対意見が出ているにも関わらず、2018年6月には決定を下そうとする、

石垣市の強行ぶりに地域住民は大きなショックを受け、同時に疑問を抱いています。

「防災」と「国際観光都市の確率」を掲げた変更案の説明を受け、

・川平半島は海抜20〜24mの市道や丘が縦横無尽にあり、海岸沿いに避難ビルはいらない

・観光客のニーズは、高層のホテルではなく自然環境にある

・せめて住んでいる地域住民の意見には耳を傾けてほしい

というような声も多く上がりましたが、一切この声は反映されないまま石垣市は決定へと事を進めています。

同じ島に住み、同じ島の未来を考えているはずなのに、

一切その声を聞き入れてもらえないような状況に、

​私たち川平住民は、石垣市に対し不信感を感じざるを得ない状況にあります。

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